m

美容皮膚科

高濃度ビタミンC(点滴)

高濃度ビタミンC(点滴)

当クリニックでは点滴でのビタミンC投与も行っております。点滴でビタミンCを投与すると、内服の数十倍の量が血管内に行き渡り、各臓器へ運ばれるため内服よりもより高いレベルでの抗酸化力を発揮できます。喫煙者やがん患者さんなどの強いストレスに晒されている方々は、ビタミンCが失われやすいのでより積極的にビタミンCを摂取する必要がある
と考えます。(例えばたばこ1本で約25mgのビタミンCが破壊されると言われています。)
また、高容量のビタミンC点滴は結石の原因とはならないとの報告があります。

ビタミンCについて

ビタミンCは水溶性ビタミンです。骨・軟骨・筋肉および血管内のコラーゲン合成に必要です。ビタミンCは酸化防止として様々な用途で使用されていますが、(ペットボトルのお茶にも入っています)、鉄分の吸収を改善させる効果があることはあまり知られていません。
また、抗酸化作用があるために、化粧品に配合されているのは皆さんご存知のことと思います。
ビタミンCは水溶性のビタミンであるため、血中濃度の上限は400㎎/dayと言われています。それ以上摂取しても、余分なものは尿中に排出され、一部はシュウ酸として排出されるため尿路結石の一因になっているとも言われています。
(逆に結石の予防になっているという説もあります。)
1日1000㎎ほどの内服では問題はありませんが、尿路結石の既往がある方は水分摂取も併せて行われることが望ましいと考えます。また、ビタミンCは食後に摂取するとより吸収がよくなります。

高濃度ビタミンC:よくあるご質問

コラーゲンの生成
ビタミンCはコラーゲン合成に必要な材料です。肌の張りや弾力を保たせるためにビタミンCの摂取は欠かせません。(ヘム鉄・EPA・亜鉛・ビタミンB、E・タンパク質を併せて摂取して頂くとより効果的です)

抗酸化作用

ビタミンCは抗酸化作用があり、さまざまな過剰ストレス(紫外線・喫煙・ウイルス感染・放射線などなど)で発生した活性酸素の活性(タンパク質を変性させる、酵素を役立たないものに変える・酸化した脂を産生する・DNAを損傷するなど)により受けたダメージを修復することができます。
がんリスクの低下にも利用
活性酸素が体内で遺伝子などを傷つけ、それが修復しきれないとがんの発生母地になるとされています。抗酸化剤はこれを抑えてくれますので、長期的に服用するとリスクが低下するものと考えます。しかし、一方で白血球が体内に侵入してきた異物を分解する際にはこの活性酸素が働きますし、抗がん剤や放射線で酸化ストレスを発生させることによりがん細胞にダメージを与えることにも利用されています。
諸注意
その為、抗がん剤投与中にビタミンCやメラトニンなどの抗酸化剤の摂取を禁止される先生もいらっしゃるかもしれませんので、化学療法のコースの間、放射線治療後に摂取されるといいかと思います。
癌治療と併用される方は、糖質摂取を控えて頂くとより効果的と考えます。
25g以上のビタミンCを点滴する際にはG6PD活性について必ず調べます。
G6PD(グルコース6リン酸脱水素酵素)が欠損している方に大量のビタミンCを点滴すると、赤血球が壊れて(溶血といいます)、溶血性貧血を来してしまうことがあるためです。
ビタミンC点滴は副作用もほぼなく、安全な治療ですが合併症を防ぐためにこの酵素活性を必ず調べます。
G6PD酵素欠損症の方は25g以上のビタミンCを投与することはできません。
また、点滴の量が比較的多いため、体にむくみが強い方、透析をされている方には投与することができません。
目的にもよりますが、お勧めは週に1回です。
点滴できない日にはビタミンC内服を行って頂くとよいです。ビタミンCの血中濃度を測定し、投与量を変更することもあります。
料金

税込価格で表示しています。

高濃度ビタミンC(点滴)

コラーゲンの生成、抗酸化作用

12.5g-
25g-
50g-
※料金についてはスタッフにお尋ねください